かなり苦手です。鞭とかスパンキングとか、アナルとか…あと熱い蝋燭も…
痛みや熱さに敏感みたいで…特に熱さには…
だけど、本当に愛する人のためなら、その人を歓ばすために、身を差し出すのだろう。愛しているから、耐えるのよ、という顏をして。
貴方が嬉しそうに叩いているのをみたときに、貴方が飽きるまで、耐えたい、そう思えた。貴方が私に欲情する…それがすごく嬉しかった。
苦手なことにたいしても身を捧げられるのがわたしにとっての愛情。
本当に愛している証拠。
お尻がや背中がまっかになるまで叩かれてぼろぼろになった私に貴方は優しくキスをする。
「がんばったな。」
と微笑みながら…。
私は痛くて泣いてるのか嬉しくて泣いているのか、はたまた気持ちよくて泣いているのかもはやわからなくなる…
ただ貴方の瞳だけをみつめて愛を伝える…。
そして貴方の声に欲情し貴方の瞳に発情する…
ぼろぼろの私にはもう何も考える力もなく、ただ私の瞳にうつる貴方だけをひたすらみつめ…
頭が真っ白になった私に貴方は入ってきてわけのわからない快感に襲われた…
あんな感覚はあれ以来一度もない…
いつもどんな行為をしても、私は我を忘れたことがない。
どこかに冷静な自分がいて、醒めた目で惨めな私をみてる。
それは消えることがなく常に、だ。
だけどあの時だけは、頭の中は真っ白で何も考えらなくなっていた…
私をあんな風にできたのは貴方だけだよ…
拘束されることに憧れを抱いていた。
躯も心も縛ってほしいと願っていた。
性癖って変わらないものだけど嗜好は少しずつ変わっていっているように思う。
痛いことと汚いことが苦手なのは今も変わらないけど、縄で縛られたい、初めはそれだけだったのに、今はラップで巻かれたり、包帯で巻かれたり、そんなものに憧れを抱くようになった。そこに興味が湧いたのは、惨めで無様な姿にさせられることになぜかすごく興奮するようになってしまったから…。
そして、自分の意志でまったく動けないなすがままの状態になりたかったから。
私の全てを支配してほしくなる…。
一方では犬のように扱われることも嬉しい私…
首輪をはめられ名札をつけられ、短いリードに繋がれて、四つんばいの状態で、拘束具で立てないようにされ、手は指が使えないようにグーの手で固定される…
呼ばれたら足元にふせをして貴方の言葉を待つの…
ごはんも貴方の足元でよつんばいになって口で食べるしか許されない…
私の憧れはきっと、縄で縛られたいじゃなく、全身を巻かれることでもなく、ペットのように扱われることでもない。
愛する人に全てを支配されたいの…
支配という名の愛情がほしいのだと思う。
歪んだ愛し方しかできない私には歪んだ愛情しか理解することができないのかもしれない…
愛すれば愛するほど支配されたくなる…
今はもうそばにはいない貴方に教えられたよ、そんな自分の感情があることを…
いつかそう思える人にまた出会えるのかな…