とても濃厚に感じられた。
あぁ私ってこういう変態だったんだ、と思い返した夜だった。
久しぶりの世界は、苦しくて苦しくて・・・でも明らかに悦んでいる私がいた。
彼と会うこと自体一年以上ぶりだったと思う。
仕事を終えて、ホテルの近くでごはんを食べる。
ごく普通のたわいもない話や仕事の話をしてホームセンターへ。
こういうことすら久しぶりでなんだかすごく恥ずかしかった。
彼は圧縮袋をご所望だったみたいだけど、
掃除機がないので断念してくれた。
私は圧縮袋が苦手。
決して嫌いじゃない。でも限界がすぐきてしまうから・・・
もったいない気がして。。
あとは掃除機の音が嫌い。
もっと静音だったらいいのに。
ホテルは思った以上に狭くて、
彼もびっくりしてた。と思ったら
「でも、まぁakiは寝る場所なんて関係ないしね。」と。
なんだか何もかもが久しぶりで、何もかもが新鮮というか懐かしくて、
そんな二人の時間を過ごせるのが嬉しいと思えた。
少しまったりした時間をすごして、シャワーを促される。
もうすぐ、私は・・・
そう思うと期待と不安でどきどきした。
誰かの支配下に、自分では何もできない世界へ行くという感覚は
もう忘れてしまったんじゃないかって思った。
お風呂をでると荷物が整理され部屋は綺麗に整えられていた。
「さぁ、久しぶりだね・・・」
彼の手には首輪が握られていた。
首輪なんて恥ずかしい・・・恥ずかしい恥ずかしい・・・
もう逃げたくなるくらい恥ずかしかった。
それなのに首輪が私の首につけられる瞬間、
あの懐かしい感覚が戻ってきた。
発情。
そのしるしの涙。
胸がキュンっとなるあの感覚。
そんな自分が恥ずかしくもあり、以前と同じく
私は大人しく俯くしかなかった。
もう、どうしたらいいのかわからなかった。
思考回路はいつもの半分以下の速度でしか回らなくなっていた・・・