顔以外をあっという間に巻き終えた彼は、
モノになった私を持ち上げ入り口近くに運んだ。
そこに立たすと、顔に被せていたビニール袋をとった。
もう、何が目の前にあるかなんてわかりきっていた。
みっともなく恥ずかしい「モノ」。
鏡にうつして、彼は私に自分の姿を再確認させようとしていた。
恥ずかしくて、見れなかった・・・
少しだけ視線を上げるだけで、恥ずかしい私が見える。
見てられなかった。
どうしても鏡をみようとしない私に彼は・・・
ストッキングを被せた。
嫌・・・恥ずかしい顔になる・・・いやぁ・・・
どんなに嫌がっても抵抗すらできない。
なにより恥ずかしいのは、そんなことに感じている自分。
部屋に戻されると、そのままベッドに横にされた。
布団で簀巻きにされたり、
ストッキングを被せられた顔の上にさらにラップを巻かれ、
とてもとても醜い顔にされたり・・・
そしてうつ伏せにひっくり返されると、逆海老反りの状態で、
足首と首輪を繋ぐ。
「哀希はどこを繋がれるのが好きだったっけ?」
そういって、首輪に繋ぐ縄の位置を、
口にかえたり目にかえたりしていた。
私は首がとても弱くて、首に繋がれると苦しいのに感じてしまってた。
そして「繋がれる」という行為にもとても弱い。
犬のように、首輪をリードで短く繋がれたり、
手足を繋がれて動きを制限されたり・・・
そんな行為にはしたなくも感じてしまうんだ。
このときつけていた首輪は幅の細い首輪。
犬用みたいに幅の広い首輪だったらよかったなぁなんて
わがままなことを思ったりもした。
繋がれて、首が締まることに感じている間もなく、
その縄は解かれ、また仰向けにされ、布団をかぶせられ、
「ちょうどいい抱き枕だ」と抱き枕にされた。
その瞬間、一瞬だけ私は「女」に戻ってどきっとした。
そんな自分がこんな格好になっても残っているんだと少し笑えた。
ラップの圧迫に体が悲鳴をあげはじめ、
彼もそれに気づいたのか、出してくれた。
でも、まだ終わりじゃなかった。