全てを遮断され、思うがままにされたい。。
昔からそんな妄想があった。
SMという世界をしり、実際に初めてそんな行為をした相手は恋人でも友達でもなかった。昔やっていたホムペでしりあった人。恋愛感情はなくただSMへの憧れと好奇心だった。
その人とは何度か会うことがあり、その度私は確かに濡れていた。
だけど私が元々求めていたものとは違うような気がしていた。
私が経験したのはごく一般的な普通のSM(ちょっと意味のわかりにくい日本語だけど目を瞑ろう…汗)だったと思う。
縛られたり、洗濯ばさみや目隠し、アナル…よく聞く内容ばかりだったと思う。
彼以外もそうだった。
私の願望や妄想とは少し違っていたけれど、Mである以上躰が反応しない訳なかった。。
元々私の抱いていた憧れとは、拘束、だった。
逃げ場のない、ただ受け入れるしかないような…。
躰だけでなく心も縛られたかった。
1ミリも動けないようにがんじがらめに拘束され、全てを相手のなすがままに…
私は昔、会う勇気がなかった頃、ある人に電話やメールで調教されていたことがあった。
今思うと逢ってもいないのにどうしてあそこまで私の心を縛れたのか不思議でたまらない。
彼は優しく厳しかった。
最初の頃はオナニーを命令されたり、そんなところから始まった。
エスカレートすると、私は毎晩自分で彼に縛られることを思い描きながら自分の足をベットに大の字や芋虫状態で縛りつけ、手も使えないように工夫して縄にからませたりして眠りにつくようになった。もちろん彼の命令で。
そして早朝出勤の彼から毎朝電話がかかってくる。
オート着信にしてイヤホンをしている寝ている私の耳に彼の声が聞こえる…
そして目がさめる…
彼は動けない私を悶々とさせるだけさせて電話をきる。いくら哀願しても自慰はなかなか許して貰えなかった。
そんな毎日が続く中で、私は彼だけに設定している着信音を聞くだけで躰が反応するようになっていた。
彼の声を聞くだけで発情していた。
恋愛感情とは少し違っていたけど、彼を主として愛していたんだろうか…
今の私にはその当時の私の感情はわからなくなってしまった。
だけどあの時の私はまるで彼のおもちゃだった。
彼氏ができたことで彼とはお別れし、今はどこでどうしているのかわからない。
彼と別れて、それ以降あのときのようにがんじがらめに拘束されたことはない…
懐かしい過去…
今の私はまた、拘束されたい気持ちがすごく強くなっている。
私の一分一秒を管理されたい、束縛されたい、そうではない。
私の体を縛ることは簡単だと思う。
だけど心まで縛ってほしいのだ。逢えないときも一緒にいないときでもいつでも私がその人のことを四六時中考えている程に。
全てを委ねたいと思える程に…