海老反りに飽きたのか、繋いでいる縄を解かれた。
「そろそろあの大きい圧縮袋使ってみようか。」
と嬉しそうな声が聞こえる。
でもその後すぐに何かを思い出したかのような声をあげ、ローテーブルに掛け布団をかけ始めた。
何するつもりなんだろう?これまでにしたことない動作ですぐには予測がつかない。
すると、ゼンタイ姿のままローテーブルの上に仰向けになるよう促される。
これって、テーブルに固定されるの・・・?
ちょっとドキドキしてしまう。
両方の手枷に縄を通し、テーブルの下を通して縛り付けた。
そして足には足枷を嵌め、同じように縛り付け私の四肢は少しばたつかせるぐらいしか動かせなくなった。
そして、こんなもので終わるはずがない。
ここから私はどうなってしまうんだろうと期待と不安が入り交じる。
ほとんど動けやしないのに、また彼は私に追い打ちをかける。
「首輪も起き上がれないように繋いでおかないとね。」
そういって首輪のリングに縄を通し、テーブルに縛り付けた。
試しに顔を持ち上げてみたけど、数センチ上がる位だっただろうか。
「繋がれる」というのにどうにも弱い。
私は体を震わせていた。
そして彼は、テーブルへ磔状態になった私の乳首を弄ぶ。鼻や口を手で塞ぎながら。
私は触れられる度に、いや触れられていなくてもずっと体を震わせているしかなかった。
でも、これで終わりなはずなんてなくて、彼の手がふいに離れた。
そして戻ってきたと思ったらストレッチフィルムの音が聞こえた。
体を巻かれるんだろうか、でもテーブルの下ってそんなに空間があったかな、なんて思っていると・・・。
彼は私の顔を巻き始めた。きつくきつく、微動だに出来ないように・・・。
きつく巻かれていくのと何重にもされることで圧迫感が凄くて、脳が痺れていた。
涙が溢れていた。こんなことされて私は感じてしまっていた。
でも、絶対鼻も口も塞がれる。そう思っていたから怖くて動かせない頭をなんとか動かして喚いていた。
怯えている私を見て彼は楽しそうに言う。
「鼻もこのまま巻かれたら窒息しちゃうね。
大丈夫だよ、鼻はあけといてあげるよ。」
楽しそうにそう言うので、その言葉は全然信用出来なくて私は疑ってた。
だから、ストレッチフィルムがテーブルの下を通って顔の上にくる瞬間毎回恐怖を感じるしかなかった。
きつく何重にも鼻以外を巻かれ、もう頭は全く動かせなかった。
口元もきつく巻かれたら、もはや声を出すことも出来なかった。
約束通り、鼻は塞がないでいてくれたけど、ストレッチフィルムを巻き終わると彼に指で鼻を摘ままれる。
体が、頭が自由なら暴れれば鼻を摘ままれた位なら抗うことができるのに、
この時私は、首から上を動かすことは全く出来ず、鼻を摘ままれただけで呼吸をすることすら出来なかった。
たかだか指2本で私は窒息してしまうんだ。
そう実感すると恐怖を感じながらもぞくぞくしていた。
彼は酷い。
鼻を摘まんでは限界ギリギリで指を離す。
息を吸いきる直前にまた鼻を摘まむ。
動作は指二本だけなのに、これだけのことなのに、私は追いつめられ必死になるしかなかった。
生きることに。