私は自分を曝け出すというのがあまり得意ではありません。
理由は抗わない理由と同じようなものかもしれません。
単純に恥ずかしいというのもありますが、やっぱり引かれてしまうのが怖いんです。
二十歳前後の頃はまだ羞恥心だけだったけど、色んな出会いや別れを経て、徐々に曝け出すことが怖くなっていました。
S男性に変態と思われるのが怖いんですよね。笑われるのが怖いんです。
「こんな事で感じてるの?」
と彼によく言われ、私はその言葉に余計感じてしまいます。
でも、この言葉って一歩間違えば心のシャッターおろしかねない言葉なんですよね。
「あぁ、変態って思われた。だめだ、これ以上曝け出しちゃ。」
そんな思考回路になってしまう。
彼が私を上回る変態だって思えてるから安心してその言葉に感じる事ができるんだなって思います。
前回プレイをした時、ずっと締めつけられてる状態で首輪をつけられ私はずっと感じてた。
動画を見られた方はわかると思いますが、ずっと喘いでる状態でした。
あんな風に自分のあるがままを曝け出せるって、これまであまりなかったなと思います。
恥ずかしいから我慢するし、変態って思われたくないから我慢する。
そうしてることの方が多かった。
SMには「信頼関係」が大切、とよく言われます。
確かにもちろんそうですが、それ以上に私的には「安心感」って大切なんだなって最近実感しました。
安心して変態でいられる事って案外難しいから。
Twitterでも呟きましたが、私はこれまで彼だけに関わらず、
お付き合いしているS男性に対してプレイ中本気で抗った記憶はありません。
あ、SMバーとかで遭遇するなんちゃってS男性は別。抗うっていうかむしろそこまで持っていかせない。(笑)
女性に高圧的にくる自称S男性なんてまじで信用できません。
で、話を戻して抗わない理由って色んな感情のもとにあって。
「相手を丸ごと受け入れたい。」
「嫌われたくない。」
「満足させられなくて捨てられてしまったらどうしよう。」
「抗って萎えさせたくない。」
そういう気持ちをその瞬間思うのではなく恐らく常日頃から思っているんだと思います。
日常生活において私は恐らく優等生というカテゴリで育ってきました。品行方正に見えるよう努めてきたつもりです。
そしてSMにおいても受け入れ度が高いと言われて続けてきました。
そんな私が前回彼とのプレイにおいてあんなにも激しく抵抗した事は人生において初めてだったんじゃないかと思う。
でも、あの時確かに限界を感じながらも、せめてもう1回くらいきっと頑張れば出来たはず。負けず嫌いの私だから。
それなのになんだか意固地とも言えるほどに抗い続けていた。
あの瞬間は本当に余裕がなくて抗っていた。
けれど冷静になって考えるとあの時私は抗う事を楽しんでいたのかもしれない。
今までした事のない行為に興奮し、楽しんでいたのかもしれない。
「抗う事」に、なのか「必死になっている事」に、なのかは正直難しいところではある。
必死になる事も普段あまりない。どちらかというと冷静で醒めている方だと思う。
物理的に息が出来なくて必死になるのはいつものことだけど、心を追いつめられ必死になる事は初めてだったかもしれない。
抗いながら何か言葉を発していた記憶がある。
でもなんて口にしていたのか全く覚えてない。
私、なんて言ってたんだろう。
後から彼に聞いてみようかとも思ったけど恥ずかしいのでやめておいた。
記憶が飛ぶほど余裕がなかったんだ。
でも前述した通り、色んな理由のもと抗わない私がそこまで抗った。
それってもしかしたら、「安心感」なのかもしれない。
別にそうしたからって嫌われたり、捨てられたりしないっていう「安心感」。
そんなことを言葉にして貰ったわけでもなんでもないけど。(苦笑)
彼がそんな私を見てどう思ったのかはわからない。
ヘタレめって思っただけかもしれないし、声色通り本当にイラついていたのかもしれない。
ただとりあえず今のところは捨てられていないので嫌われていもいないかな。(笑)
定期的に次会う約束が出来る事はとても幸せなことだと思う。
いつまでも続けられる関係じゃないから、会えるだけ会いたいと思う。