ビニール袋を被せられ、その上からストッキングを被された。
あ・・・前に彼が話してたやつだ。って思い出した。
ソフトプレイの例ってことで話だけ聞いてて、全然ソフトじゃない!って思った記憶がある。ビニール袋の上からストッキング。
絶妙に苦しいよ、と言われていたけど本当に絶妙に苦しかった。
乳首を甘噛みされ指で遊ばれ、なんとかできている息も気持ちよさに息が上がって苦しくなる。
そんな私の唇に彼はキスをする。彼の唇で更に息は出来なくなる。
歯がゆかった。ストッキング+ビニール袋+ストッキングで私からは彼の唇の感触を感じることが出来ないから。
舌を絡めることもできなくて、もどかしかった。
唇を感じたくて出来るだけ自分の唇押しつけてみたけど、苦しくなるだけでもっともどかしい気持ちになった。
そしてまたビニールを被せられる。
「いや・・・いやぁ・・・。」
抗いなんてなんの意味もなさない。そんなことはとっくにわかっているはずなのにね・・・。
案の定更にストッキングも被せられた。
この日最初に感じた絶望感だった。まだ少しは息を吸えたけれどじわじわと追いつめられていっているのがわかる。
全く空気が入ってこないわけじゃないけど、自分の吐く二酸化炭素の方が多くなるので時間と共に苦しさは増す。
喚いて喚いてやっと解放してくれた。
今度は私に馬乗りになる彼。手にはストレッチフィルム。
馬乗りになっているということは巻く訳じゃないという事に瞬時に気づいてしまって泣きそうになる。
無様で恥ずかしい顔にさせられる…。顔を捩ったところで抗いきれるはずもない。
案の定、彼はストレッチフィルムを私の顔に思いっきり押しつけた。
ただでさえストッキングできっと変な顔になっているのに・・・
恥ずかしさで涙が溢れ、全く息が出来ない苦しさと恐怖で顔を捩らせ、自らより恥ずかしい顔を曝け出すしかなかった。
いやだ・・・いやだ・・・こんな恥ずかしい顔見られたくないのに・・・。
何重にも巻かれるよりずっとずっと醜い顔になることを想像するのは簡単で、恥ずかしくてたまらなかった。
彼が静かに笑う声が聞こえる。
その声がより私を貶めるんだ・・・。
何度かビニール袋とストッキングを被せ、遊ばれた。
少しすると、ゼンタイと同じ生地で作っておいた筒布を取り出し、
マミー状態の私をその中に入れた。
つま先部分はぴったりぐらいで、上に向かって逆三角形のようなカタチをした筒布。
顔まですっぽり覆われると、カチャカチャと音がした。
もしかして・・・この上から・・・?
私の予想はあたっていて、彼は筒布の上から私の首サイズぴったりの首輪をつけようとする。
筒布の余り分が結構あるため、少し力を入れて金具をはめる。
ずっと首が刺激されてしまう。
彼が何もしなくても私はたまらずずっと声をあげていたような気がする。
呼吸制御なんてなくてももう息が上がっていた。
そんな私に彼は無常にもまたビニール袋とストッキングを被せた。
少ししか息が出来ない…のに首への刺激にずっと反応し続けてしまう。
更には彼の指が私の乳首を弄び続ける。
苦しいのに、気持ちいい。
恥ずかしくも、そう思ってしまったんだ。
ビニール袋とストッキングをとると、今度は布団をかけられ、その上に彼を感じた。
馬乗りだったか覆いかぶさっていたかちょっと忘れてしまったけれど・・・。
「布団の上からでも乳首たってるのわかるよ。」
と笑いながら彼は布団ごしに私の乳首で遊ぶ。
苦しいのに感じてしまう。だから余計苦しくなる。
「こんな事されてるのに、感じてるなんて変態だね。」
と蔑む声が聞こえる。
恥ずかしくて恥ずかしくて、苦しくて苦しくて・・・。
なのに首と乳首の刺激に私ははしたない声を上げ続けてしまう。
顔の上の布団を押さえつけながら、肘か腕かで私の乳首を擦る。
「指で触ってもいないのに、乳首たっちゃうんだね。」
そういってまた笑われ、自分でもどうしようもない変態だと思った。
そんな私に容赦なく彼は呼吸制御を続ける。
解放されたと思ったら、今度は顔に突然重みを感じた。
多分枕を置かれたんだと思う。その重さに私はまた感じてしまうんだ。
圧縮は苦手だけど圧迫は好きみたいで・・・。
そうは言っても息苦しさに余裕がなくなっていく。
枕を二つ重ねられ、上半身は彼が馬乗りになっていて圧迫感と息苦しさに限界が来るけれど、
喚いても聞こえないんじゃないかって下半身だけで必死で暴れる。
彼に下りてほしくて必死で体を動かすけれど、びくともしない。
私がデブで彼がスリムだとはいえ、男女の力の差は歴然としていた。
私の上から下りると、
「ふふ、重かった?」
と楽しそうな声色で聞く彼。おもちゃで遊んでいる無邪気な子供の声に聞こえた。
今度はまた枕を私の顔に乗せた。二つ乗せられたと思うんだけど、
その直後枕の重さではない圧迫感を感じた。
彼が枕の上に乗っているんだ・・・。
多分それなりに体重をかけて乗っているように感じた。
鼻が潰れそうで顔を動かすことなんて1mmもできなかった。
苦しいのに、顔も動かせず、喚く声も届かず、私に出来るのは下半身をばたつかせることだけ。
どうして、私の限界を間違えないんだろうか、彼は。
見えなくても聞こえなくても間違えない。
私の余裕を奪いきり、ぎりぎりのぎりぎりで解放する。
もっとソフトでいいのに、ソフトがいいのに、と毎度毎度訴えかけるのだけど、
私に余裕が残っていたらきっと私のマゾヒズムは埋まらない。
余裕を奪いかつ、限界まで引き上げることが出来る人って中々いないんだろうなって思う。
結局私はハードでも彼についていくしかないんだと思わされてしまう。